三浦瑠麗『日本に絶望した人のための政治入門』
つらつら読んでます。まだ途中。
先日、著者が本書のプロモーションで吉田照美のラジオに出てたのを聴きました。吉田は帯の〈安倍政治の急所を衝く!〉に食いついてましたね。その単細胞ぶりに、どん引きしました。
著者は書きます。
『1991年に湾岸戦争が勃発します。(略)日本のリベラルの多くは、紛争の展開や現場の具体的な状況とは違う次元で、とにかく反対を繰り返すという対応しかしませんでした。米国の存在感が圧倒的で、その支配に反対することでそれなりに「かっこうがついた」状況はまだ都合がよかった。正義と不正義の線引きがあいまいになるなかで、一国平和主義は殻に閉じこもった自己中心的な主張にしか映らなくなってしまいます。』
そういや「文学者の反戦声明」なんてのもありましたね。もう消えてるかなと思いつつ、ググったらヒットしました。
http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20090703
1991年ていったら私が大学を卒業した年です。バブルの残り香の中にあったあの頃より、今の方が日本を取り巻く国際状況は、より深刻なわけです。理由を書く必要がある? フツーに生きてりゃわかるよね?
ところがわからない人がいるらしい。
ことにゲージツ界隈のお気楽ぶり・甘えんぼさんぶりは、湾岸戦争時と変わらぬどころか、ますますひどい。何が「日本を戦争ができる国にしていいのか」ですか。そもそもあなたのいう「平和」って何ですか? 今、日本は平和なんですか? 北朝鮮による拉致被害者のこととか、どーでもいい?
少しはモノを考えてくださいよ。ガキじゃねーんだからさ。
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