駄々っ子
自意識過剰の可愛げないガキで、よく母に「屁理屈言うな!」と叱られたもんだ。ある日、調子こいて母を侮辱する口をきいたところ、父が現れ、私は「ヤバイ」と思い、二階の子供部屋に逃げ込んだ。ドアに鍵を掛けると、階段を上ってくる足音がする。やがてドアがガタガタ揺れだし、鍵が弾け飛び、部屋に父が入ってきた。 そうして私はボコボコにされたのだが、もしもあのとき、痛い目に遭っていなければ、今頃、官邸前か沖縄あたりで「駄々っ子」を続けていたかも知れない。
自意識過剰の可愛げないガキで、よく母に「屁理屈言うな!」と叱られたもんだ。ある日、調子こいて母を侮辱する口をきいたところ、父が現れ、私は「ヤバイ」と思い、二階の子供部屋に逃げ込んだ。ドアに鍵を掛けると、階段を上ってくる足音がする。やがてドアがガタガタ揺れだし、鍵が弾け飛び、部屋に父が入ってきた。 そうして私はボコボコにされたのだが、もしもあのとき、痛い目に遭っていなければ、今頃、官邸前か沖縄あたりで「駄々っ子」を続けていたかも知れない。
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