LNT
私ごとき文系のイメージとして稚拙な喩え話をすれば、以下のようなこと。
子供が原っぱで遊ぶと擦り傷ができる。けど、翌日にはかさぶたになり、やがて気づかぬうちに治ってしまう。その間にもまた子供は原っぱで遊ぶ。また擦り傷ができる。またかさぶたができ…。
こうしてこの原っぱで遊び続けたとして、子供の負うダメージは、日々の擦り傷の「総和」となるか? ならないでしょ。だって、どんどんかさぶたになって治っていくわけだから。
しかし仮に、その子供に自然治癒力がないとしたら、確かに原っぱで遊ぶのは「危険」だ。ただし、それは「原っぱ」でなくむしろ「子供」の側の問題。というのも、原っぱを避けたところで、同様の危険が子供につきまとうのだから。どこで遊んだって危ないってことだ。
俗に言う「放射脳」に決定的に欠けているのは、現象をこうした「関係性」としてざっくり捉える視点。そして救いがたいのは、いつまで経ってもこれを克服するつもりがない知的怠慢。
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