地平線
千歳空港から札幌駅に向かう列車の窓外の風景に「ああ北海道に来たのだなあ」と感じた、と、大学時代に、東京出身の友人が言うのを聞いて、私は「いや、べつに」って感じだった。
だって、あの程度の風景は、グンマーである私にとっては何でもない。近所で、よく見る。
で、この「問題」を私はずっと、〈田舎者/都会人〉の図式で考えていて、それが間違いであることに、最近気づいたのだった。
そんじょそこらの「田舎者」では、やはり「ああ北海道に来たのだなあ」と感じてしまう。「地平線」が珍しいのだ。「地平線」を持ってるのは、北海道と北関東だけ(たぶん)。だから関東平野の田舎者=グンマー(およびその周辺)の〈選ばれた〉者のみが、千歳空港-札幌駅間の風景を「いや、べつに」と受け流すことができるのだ。
というのが私の仮説なのだけど、あってるかなあ?
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