一般意志
「いっぱんいし【一般意志】
ルソーの政治思想の根本概念の一。社会契約によって成立した共同体(国家)の成員である人民が,個々の利害を離れ,総体としてもつ意志。その表現が法,その行使が主権であるとされる。普遍意志。 (大辞林 第三版)」
ルソーに依れば、一般意志は常に正しい、のだという。
その理由は、突き詰めて考えれば結局「愛は永遠。なぜなら永遠なのが愛だから」みたいな言葉の定義の問題じゃね? って気もするのだけれど、いずれにせよ、その一般意志とやらをどうやって取り出すのかといえば、そんな方法は誰にもわからないわけで、実際問題、「近似値」としての全体意志(=個々の利害関係の総和)すなわち投票結果を参照するしかないわけだ。
ただ、一旦、こうした思考過程をくぐり抜けておくと、多数決が必ずしも絶対の正当性を持つわけじゃないんだ、ということは理解できる。つまりそれは一般意志とは異なる全体意志にすぎないからで、投票結果がどうあれ、そういう「限界」は意識しておいていい。
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