ミシェル・フーコー『監獄の誕生 監視と処罰』
「マスコミは第四の権力」などといったりするが、これは言葉の綾で、そもそも「権力」ってそういうもんじゃない。
じゃあ、どういうもんか?
というわけで、ミシェル・フーコー『監獄の誕生 監視と処罰』を購入。中古で5千円もした!
「支配」の内面化という〈パノプティコン〉的なテーマは、80年代の俗に言う小劇場ブームの頃に「旬」であったように思う。しかしそのようなものを書いていた作家(あえて名前は出さないが)や、そうした芝居を好んで観ていた世代がその後左旋回し、非常に古くさいマルクス主義的「支配/被支配」の構図にいとも簡単に嵌まっていくのを私(たち)は見てきた。そのことに対する拭いがたい違和感が私にはある。
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