ペット問題
ペット問題再燃の予感…。
もともとウチのマンションは〈ペット不可〉なのだ。だが、飼っている人もあって、長年、なんとなく「黙認」されていた。
その「黙認」の事実を不動産屋経由で聞きつけ、それで入居してきたという者もいて、今さら〈ペット不可〉を強調されても困る、管理組合は責任取れ、とか意味不明なことを言う。
で、こういう「オシッコ」みたいなトラブルは以前から何度もあって、そのたびに、総会の議題にもされるのだが、争点がはっきりしないまま、互いがそれぞれの〈価値観〉を述べ合うから、ぜんぜん話が噛み合わない。まるで不条理劇だ。そして最後はたいてい「常識」「モラル」「思いやり」など、空疎な言葉でお茶を濁して会はお開きとなる。
あー疲れる。
そんな感じでいつまで経っても堂々巡りなので、私が理事長時代にペット飼育者に働きかけて「ペットクラブ」なるものを作らせた。ペット飼育者による自治会みたいなもんだ。規約上はペット飼育禁止のままなので、クラブの存在自体が矛盾してはいるのだけれど、すでにある〈現実〉に耳目を閉ざして疑心暗鬼をこじらせるより、ひとまず規約違反は括弧に入れて、実態を把握し、責任の所在を明らかにすべき、と考えたのだ。
彼らがもしも規約の変更を望むなら、クラブを主体としてそういう気運を盛り上げていけばいい。反対意見と衝突するだろうが、弁証法的に落としどころが見つかるかもしれない。
ところが、これが思うようには機能しないものなのだ。
それどころか、ペットクラブ成立の経緯をすっかり捨象し、むしろその存在こそが規約違反を助長している、とかいうやつまで現れる始末で、まるで私が「戦犯」みたい。
はいはい、私はもう、知らん。勝手に罵りあって、いくとこまでいってくれ。
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