オープン・ウォーター
クリス・ケンティス監督作品。
シンプルな設定を存分に生かし、心理描写を丁寧に積み上げたリアルな会話劇。“実話に基づいた作品”というのがひとつのウリであったようだが、実のところ、そんなことはどーでもよろしい。「実話」だからリアル、なんてことにはならないのだ。
じきに助けが来るだろうと思っていれば、むやみに動くのは得策でない。その判断は間違ってはいない。だけどそもそも「前提」が間違っていた。その間違いに気づくには、この状況では、時間を費やすしかない。しかしその時間の浪費が、残されていたもう一つの選択肢を取り返しのつかない距離に遠ざけてしまう。
このジレンマ!
不幸中の幸いと思えたのは、男がその最期を女に看取られたことか。
ともかく私は絶対にダイビングはしないと決めた。
ちなみに『オープン・ウォーター2』はこの作品とは全く関係のない駄作。
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