『演劇のことば』平田オリザ
私が大学で芝居をはじめたとき、演劇サークル内に「舞台監督」なんていなく て、「何それ、演出家と何が違うの?」ってなもんだった。
無理もない。本書によれば、築地小劇場以前には「演出家」の役割もその呼称も定着しておらず、舞台を仕切る者はやはり「舞台監督」と呼ばれていたのだという。
「築地」ができたのが1924年。私が演劇サークルに足を踏み入れたのが1988年。その差、64年。たった64年だ。日本の演劇はまだまだ若い。
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