フォト
無料ブログはココログ

« 独りよがり | トップページ | オンリーワン »

2014年10月30日 (木)

分裂

戯曲を〈書く〉ということは二重の意味で〈私〉の分裂を引き受けることだ。つまり、ひとつは役の数だけ。もうひとつは、〈書く私〉と〈読む私〉に。
要するに、書きながらそれを読み、読みながら書くということ。読まずに書くなどということは、(自動筆記でもない限り)あり得ない。アタリマエと言えばアタリマエだが、分裂した両者の往復はなかなかシンドイ。常に〈読む私〉が〈書く私〉を導く。前者はときに傲慢なまでの辛辣さで後者を批評する。
自作を読む力は、他人の作品(それは戯曲に限らない)を読むことでしか養われない。なので、「読書」が必要なのだ。
わかっちゃいるのだけど、なかなか、ねえ…。

« 独りよがり | トップページ | オンリーワン »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 独りよがり | トップページ | オンリーワン »