タダほど高いものはない
チューリップの解散コンサートを、大学時代、札幌厚生年金会館(だったと思う)で見たのだった。
ちょうど芝居の稽古が休みになったので、当日券売り場の列に並んだ。
すると見知らぬ女性に肩を叩かれた。知り合いが来られなくなったのでチケットが余っているという。
あー、ダフ屋か。
と思ったら、お金はいらないという。
いよいよ怪しい。絶対何か裏がある。タダほど高いものはない。
だが私は賭に出た。
わりといい席でコンサートを見、終演後は一目散に逃げ帰った。
けれど、べつに逃げ帰る必要もなかったのだろう。彼女は純粋にチケットを無駄にしたくなかっただけなのだ。きっと。
でも、だったらせめて正規の値段の半額くらいを請求してくれていたら、と思う。
演奏中も、次に来たるべき災いが気になって、ぜんぜんステージに集中できなかった。
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