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2014年9月25日 (木)

アンサンブル

芝居というものはアンサンブル。とくにいわゆる「関係性の演劇」とよばれるジャンルの芝居においてはこれが大事で、しばしば野球に喩えられる。
ランナーをホームに帰すためにはバントや、ときに犠牲フライも必要。常にホームランを打ちに行けばいいというもんではない。打ったところでそんな試合は単調でつまらないものになるだろう。
「作戦」は監督がサインを出すが、単なるヒラメキや「好み」で決めるのではない。舞台を見つめつつ戯曲の要請に耳を澄ますこと。それが「演出」という仕事の本質である。少なくとも私はそう考えている。

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