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2014年8月30日 (土)

低線量被ばくの影響は分かっていない?

「低線量被ばくの影響はわかってない」
周回遅れ(どころじゃないな、いったい何周遅れだ?)の放射脳がいまだ枕詞のように使うこのフレーズ。だが、「わからない」というのは「影響が小さすぎて正確な計算ができない」ということだ。想像もつかぬ影響があるかも、ってことじゃない。
もう何度も何度も何度も何度も、目にしてきたこの問答。
この期に及んで適正なリスク評価の必要を理解しない、その思考回路が、私には理解できない。
ほんとに「心配」であれば、少しはマトモに学べばいい。だが、そうしない。せいぜいデマブログに感化されて何かを知った気になっている。ほんとうにバカ丸出しだ。そうして二言目にはおのが動機の純粋性の強調と、俗情との結託に腐心するばかり。かようにロジックが欠如してるから、馬鹿げた陰謀論にすぐハマるのだ。

低線量の慢性被曝が身体に影響がないことは、自然放射線の存在が証明している。生物学の教科書で、DNAの修復機能について調べてみたらいい。「自然」と「人工」が違う、というのも周回遅れのデマだから。「自然」だからなんとなく身体によさげ、ってのは通俗的なイメージにすぎない。これは化学式を書いてみればいいだろう。んなもん、どうやって細胞が両者を峻別すんだって話だ。こんなのは文系の私でも一度話を聞けば理解できる。

たとえば、乳癌の「疑い」があるからと、リスクを最大に見積もって、ろくすっぽ診察もせず乳房の切除を勧められたら、どうだ? 癌による死亡のリスクが低減したから、それで万々歳か? そんなわけはない。もっと「適正」な処置があるかもしれぬ。その合理的判断を下すために、科学の知見を使うのだ。

合理的な根拠もなく、漫画チックな陰謀論を振りかざし、善人ヅラして「もう、そこには住めない」などと嘯く。それが被災地に「呪い」をかけているのだと、いい加減、知れ。
何度も言うが、「動機の純粋性」などいくら強調したところで、反論にも、免罪符にもなりはしないのだ。


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