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2014年8月27日 (水)

観客

一口に「観客」といっても立場によってそれぞれ意味合いが異なる。
劇作家のいう「観客」は、テクストに対する一定水準の理解力=読解力を持つことを常に期待されている、いわば形而上の存在だ。
演出家にとってのそれは、もう少し現実的で、視覚や聴覚への触発にそこそこ敏感に反応する「群衆」である。
プロデューサーにとっては、チケット代や劇場の場所、椅子の座り心地、エアコンのきき、上演時間や休憩の有無などをしきりと気にする形而下の存在として認識される。

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