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2014年8月31日 (日)

害悪

演劇が戦争の悲惨さを描くことを、無意味だとは思わない。
だが、旧態依然とした左翼好みの〈国家=悪/大衆=善〉という二項対立を採る限り、問題の本質は隠蔽されてしまう。多少、相対化した素振りで、「原因は我々大衆にある」というときでさえ、何やら「心がけ」みたいな精神論に回収されてしまいがちだ。
問われるべきは、その思考態度と、それを規定する社会の「構造」であるはずなのに、「戦争が大衆を狂気に導いた」だとか、いつのまにか因果関係を逆転して、結局、“戦争の悲惨さ”を強調しておしまい。
演劇が、そんな思考停止を正当化するツールとしてあるならば、むしろ害悪だとさえいえる。

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