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2014年3月24日 (月)

デマ屋

たとえば今日から月末まで毎日、近所の自販機の釣り銭返却口に指を突っ込んで回ってみるといい。そうして手に入れた総額が、仮に千円だったとしようか。
その千円を、いかなるストーリーで語るか。
今月いきなり釣り銭の取り忘れが増えたとは、フツーは思えないけれど、その可能性がゼロであるとも、言い切れない。なにしろ他の月と比較しようにもデータがないのだから。
データがないのをいいことに、この「千円」現象を、4月から上がる消費税に絡めて「物語化」することも、できなくはない。牽強付会と思うだろうが、そこそこ筆力ある詭弁家ならば、それなりにまことしやかなストーリーに仕立てるだろう。
現にその手のデマ屋がマスコミ界隈に跋扈している。

『「報ステ」は「福島の33人の子供が甲状腺がんになっている」というタブー視されてる事実を大々的に特集! 甲状腺がんと診断された母親に古舘伊知郎氏自らインタビューし、さらにチェルノブイリとの比較や、がんの疑いのある子供への福島県立医大の対応についてもキッチリ苦言を呈した。(2014年3月23日(日)10時26分配信 日刊ゲンダイ)』

多くの批判に晒されたあの報道が、「ゲンダイ」にはこう見えるらしい。
だって古館と日刊ゲンダイじゃん、などと侮るなかれ。
こんなレベルの元俳優が国会議員になった例もあるのだ。

福島の甲状腺がんが他地域に比べて決して多いわけではないことは、すでにわかっているし、そもそも甲状腺がんの検査は「異常」を感じてはじめて受けるものだったのだから、「増えた」のでなく「顕在化」したと考えるのがフツーだ。
これが理解できぬようなら、科学云々以前に国語力の問題だ。義務教育からやり直せ。
 
http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/gendai-000206887/1.htm

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