『ノミ、サーカスへゆく』金井美恵子
「ふかふかのもりの(猫の)うち」「ノミ、サーカスへゆく」「ホッグの初恋」「豚」を収録。
「豚」は“ドナドナ”的カンドー物語のパロディとして私は読んだ。
飼い豚の「ピンク」が生ハムとなってメロンと一緒に食卓に並ぶシーン。この「悪意」。やはり作家は「いい人」じゃダメなんだ。
これがかならずしもピンクというわけじゃないんだよ、と父が口ごもりながら言い、あたしたちは本当は全部知っていたのに、今、はじめて、それがピンクなのだと気がついた、といった調子でワアワア泣きました。
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