『自虐の詩』業田良家
「泣ける4コマ漫画」として知られる、異色の傑作。
1985年~1990年、週刊宝石に連載され、近年映画化もされた。
主人公・幸江に裏切られても、堂々としている熊本さん。その内面は、どんな言葉を尽くしても、言葉にした瞬間ウソになる。だから作者はひとことのセリフも用いず、路地裏に佇む彼女の後ろ姿一発で見事にそれを表現してみせた。
ラストは、もはや「哲学」の領域。
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