逆噴射家族
石井聰互監督作品。
この映画、マトモな人物がぜんぜん出てこない。
家族が「戦争」に突入するあたりから、ああ、なんでこういうふうにしちゃうんだろう、せっかく前半面白かったのに、と思って見ていたのだけど、疲れ果てた一家が、ボロボロの食卓で朝ご飯を食べるシーンで、なるほど、と腑に落ちた。
ラストシーンは、良くも悪くも、とても80年代ぽい。そうなのだ、バブルで浮かれてるイメージの一方で、こういった「虚無感」のようなキーワードが言われた時代でもあったのだった。
「逆噴射」という言葉は、1982年の日本航空350便墜落事故で、ほとんど流行語となった。
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