プロミネンス
プロミネンス(ぷろみねんす)prominence
話し手が情的意味を伝達または強調するために、発音の一部分を発音の上で際立てること、あるいはその際立てられた部分。卓立。発音の際立ちは、意味のレベルでは焦点に対応する。アクセントとは異なり、語の知的意味の弁別に役立つことはない。また、発音の特定の部分に対応することから、文などの表現単位に対応するイントネーションとも区別される。http://homepage3.nifty.com/recipe_okiba/nifongo/glossh3.html
テレビやラジオのアナウンサーが漢字を読み間違える例など枚挙にいとまがない。間違えや勘違いなんか、人間誰でもあるのだし、そんなことでいちいち揚げ足をとるつもりもない。
だが、プロミネンスについて。
たとえば、「戦後最大の台風です」という一文。
特殊な文脈にない限り、「戦後最大」が強調されて読まれるべきだ。日本に住んでりゃ、台風なんか毎年くるものなんだから。
しかしどうも最近(数年? あるいは十数年?)、「台風です」にプロミネンスを置いて読まれがちな傾向にあると感じられ、気になってしょうがない。
「台風が近づいています。戦後最大の“台風です”」という具合。
だから、台風はわかってるっつーの!
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