権力
フーコーはいっている。
権力の関係の原理には、一般的な母型として、支配する者と支配される者という二項的かつ総体的な対立はない。その二項対立が上から下へ、ますます極限された集団へと及んで、遂に社会体[社会構成員]の深部にまで至るといった運動でもないのである。(―知への意志―)
そして民主主義社会において、少なくとも完全普通選挙の定着した日本において、その制度は投票という形で可視化されている。そのことにどういうわけか目を瞑り、旧態依然とした、国家/個人、権力/自由の単純化された二項対立の構図で、センチメンタルかつ身勝手な正義を叫ぶ者がある。その「センチ」すら、「権力」によって支えられているという側面には考えが及ばぬらしい。まるで甘ったれたバカなガキのようだ。
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