『寂しき人々』ハウプトマン
田山花袋「蒲団」のネタ本の戯曲。
後藤明生による指摘を引き合いに出すまでもなく、「蒲団」の作中にそのような言及がハッキリある。つまり、「蒲団」の竹中時雄≒「寂しき人々」のヨハンネスというわけ。
このヨハンネスの、妻に対する鈍感、無神経ぶり!
「解説」によれば、この作品は『イプセンの「ロスメルスホルム」とテエマを等しくし、種々の点で学んだところが多いと思われる』とのこと。
« 『アンラッキーヤングメン』藤原カムイ×大塚英志 | トップページ | 好きでいさせてください »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「くださる/いただく」問題(2016.06.07)
- 三浦瑠麗『日本に絶望した人のための政治入門』(2015.06.24)
- 石平『私はなぜ「中国」を捨てたのか』(2015.06.02)
- 篠原常一郎著/筆坂秀世監修『いますぐ読みたい 日本共産党の謎』(2015.05.24)
- 『「みんな」のバカ! 無責任になる構造』仲正昌樹(2014.12.16)
コメント