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2014年1月12日 (日)

西陣心中

高林陽一監督作品。
最初に見たのは大学生の頃。その虚無感漂う、独特な不気味さにゾワッと鳥肌が立ち、以来、ずっと気に掛かっていたのだが、いかんせん深夜のテレビでたまたま見ただけなので、題名すらわからないままだった。
 
おおよそのあらすじと、シーンの断片的な印象を手がかりに、映画好きの友人に手当たり次第に尋ねてみたのだが、みんな、知らないなあと、つれない返事。それですっかり諦めていたのだけれど、ネットの時代になって、ひょんなことから、タイトルが判明したのだった。
 
DVD化はされていないもようで、私はビデオを渋谷のツタヤで借りて見た。
主演の島村佳江の無表情なコワさや、成田三樹夫のイヤラシさは、昔の記憶とだいたい一致したのだが、印象的なシーンのいくつか、とくにラストシーンは、思っていたのとずいぶん違う。むろんそれは私の記憶が、私好みに都合よく彫琢されてしまったにすぎないのだけれども、それでもやはり、このラストの見せ方がベストであったとは思えないのだ。
かなり好きなタイプの映画だから、もっと大傑作になりえたと、脳内で勝手に自分だけの「西陣心中」を上映させてもらう。

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