『海街diary5 群青』吉田秋生
あえてイチャモンつけるとすれば、ちょっと「正し」すぎる気がしないでもない。それは登場人物が、陳腐な意味で「いい人」に描かれてるとか、そういうんじゃないくて、むしろその逆。皆が「成熟」しすぎと感じたのだ。この町の人々、どうも平均して知的水準が高すぎる、バランス感覚が良すぎると感じてしまう。人間、もっとバカだと思うし、世間てもっとゲスなもんじゃね? むろん、そういう世界観で描かれた作品じゃないと言われれば、そのとおりなのだけど。
とかなんとか勝手なことを言ったけど、相変わらずめちゃ巧いのは確かだし、実はとても楽しめた。
とかなんとか勝手なことを言ったけど、相変わらずめちゃ巧いのは確かだし、実はとても楽しめた。
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