シャッター通り
私の卒業した高校は駅から徒歩15分。
卒業して20年以上経つわけで、当然、駅もすっかり様子が変わったが、久しぶりに通学路を歩いてみて愕然とした。「シャッター通り」なんてもんじゃない。朽ちるがままの廃墟の群れ。
何もかもが右肩上がりだったあの当時、まさか駅前がこんな寂れ方をするとは想像もしなかった。郊外型大型店舗(イオン)が町の動線を変え、地方の市街地をダメにした、というのは定説だが、単にイオンを悪者にし、「古き良き商店街」のセンチメンタリズムに問題を矮小化する連中に、しかし私は与できない気持ちだ。 なぜなら消費者がそれを望んだのである。少なくとも利益を享受している。頭ではそう思うが、割り切れない気持ちも残る。
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