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2013年4月 9日 (火)

役/役者

「猫町」公演終了。
前回公演時には稽古場で、ほとんど毎日口癖のように言っていた「役の生理/役者の生理」という言葉を、今回は一度も口にしなかった。
理屈っぽくなるし、だいたい芝居のスタイルが大きく違う。
前回は、いわゆる演劇らしさを極力排除することでしか、登場人物のいわくいいがたい微妙な感情の綾を体現し得なかった。そういうミニマリズム的文体でホンが書かれていた。が、今回はむしろベタな演劇らしさ満載。若い人には“斬新”に見えたかもしれない手法も、それなりのオトナが見れば、状況劇場や天井桟敷の影響を指摘するのはたやすい。
だが、演技の基本部分はやはり同じなのだ。
役の生理と役者の生理は分けて考えなければいけない。ことに絶叫系の俳優は両者を混同することでカタルシスを得ようとする(そしてまたそれでよしとされる)傾向にあるが、それは単なる「役者」の感情の“発散”であって、「役」を“演じ”たことにはならないのだ。

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