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2012年12月12日 (水)

Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選

ミニマリズムの代表格であるレイモンド・カーヴァーの名は、村上春樹の翻訳により、たちまち広く知れ渡った、という実感がある。ズバリ、『ノルウェイの森』世代の私。やはり村上春樹経由でカーヴァーを知ったクチ。良くも悪くも青春時代にハルキの影響を受けないわけにはいかなかった。やれやれ。
当時私は、学生演劇で“アングラ”しながら、読んでる小説はもっぱらこのミニマリズムと呼ばれるものだった。流行ったんだよ、すごく。意外と私みたいな演劇人て多いのではないか? 少なくとも同世代であれば、決して私は少数派ではなかったはずだ。
だからその後の、いわゆる「静かな演劇」ブームは、80年代に大学生だった演劇人の読書体験により、さしたる抵抗感もなく広く一般化したのだ、というのが私の説なのだが、どうか?

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