『櫻の園』吉田秋生
もう文句のつけようがないのだが、あえて瑕をいうとしたら、あまりに巧すぎること。そこが鼻につく人が、あるいはいるかも知れない。
どのキャラクターもとても魅力的に描かれているのだけど、私がとくに感情移入したのは、志水さん。
“ませている”という遠い過去に言われた何気ない一言に、いまだ罪悪感を拭えぬ彼女が“救われたい”と願って、(おそらく)初恋の相手に、そう言ったことをおぼえているか、と迫るシーン。相手は、もちろんそんなこと、覚えていないのだ!
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