ふるさとは遠きにありて思ふもの
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて 異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
言わずと知れた室生犀星の作。
先日、私は詩人・萩原朔太郎の取材のために、群馬へ帰郷した。
帰る前はいつも、美化された思い出に郷愁を誘われる。しかし実際にそこに行くと、運転免許を持たぬ私はまず、電車の本数の異常な少なさに「ああ、そうだ、田舎ってこうだった!」と思い知らされることになる。
ちなみに室生犀星と萩原朔太郎は親友として知られる。
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