Fさん
Fさんのこと覚えてる?
実家に帰省した際、妹にそう問われ、私は首をかしげた。
私の同級生だという。今、妹と一緒の職場で働いているのだ。
「同級生って、中学の?」
「小学校と中学校」
私はまったく覚えてないのだけれど、相手は私のことをよく覚えて いるという。
「漫画を描いていたでしょう?」
「誰が?」
「お兄ちゃんがだよ」
実家に帰省した際、妹にそう問われ、私は首をかしげた。
私の同級生だという。今、妹と一緒の職場で働いているのだ。
「同級生って、中学の?」
「小学校と中学校」
私はまったく覚えてないのだけれど、相手は私のことをよく覚えて
「漫画を描いていたでしょう?」
「誰が?」
「お兄ちゃんがだよ」
そういえば中学の時、私は学校の先生をモデルにした4コマ漫画を描いたことがあるのだった。ほとんど悪ふざけで、漫画の内容はシュールというか、デタラメ。到 底読者に理解されたとも思えないのだが、藁半紙に学校の印刷機で印刷し、ホチキスで留めて1冊100円で販売したところ、 100冊近く刷って、な ぜかソールドアウト! 原価ゼロで、ぼろ儲けである。
それを聞きつけ、漫画家志望だというべつのクラスの女子がライバル心むき出しで、そんなに人気の作品なら読んでみたいから一冊分けてくれないか、 と母親を通して言ってきた。
そうか、あれがFさんか!
しかし今では、自作の戯曲を100冊売るったら、容易なことでない。
それを聞きつけ、漫画家志望だというべつのクラスの女子がライバル心むき出しで、そんなに人気の作品なら読んでみたいから一冊分けてくれないか、
そうか、あれがFさんか!
しかし今では、自作の戯曲を100冊売るったら、容易なことでない。
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