THUNDER IN THE EAST
すべてが右肩上がりだった。国内総生産は伸び続け、土地神話と賃金の下方硬直性が揺るぎないものと信じられていた。
LOUDNESSがアメリカ進出を果たしたのはそんな時代。
アトランティック・レコードと契約し、「THUNDER IN THE EAST」はビルボード誌アルバム・チャートの74位をマークした。
私は田舎の中学生だった。今履いている靴は来年には小さすぎて履けなくなる、そんな肉体的成長と、国産ロックバンドの海外進出を同期させて、時代を内面化していたように、今になって思う。
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