『BANANA FISH』吉田秋生
1985年~1994年、別冊少女コミックに連載された長編漫画。
小学館漫画文庫で、全11巻+番外編1巻。本編の1巻から順に読んだ、あたりまえだけど。
そして2巻の巻末、渡辺えり子のエッセイで、早くも主人公のたどる結末を知る。俗にいうネタバレってやつ。気にする方は注意されたし。(私は全然気にしないけど)
その「結末」のあり方に、読者の間で賛否があるという。
ヒット作の宿命だろう。私はこの終わり方でいいと思う。というか、これがほとんどベストでは?
むしろ後日談の「光の庭」が、私には興醒めだった。
確かにこれはこれでよくできた話だし、ホロリと泣けもするのだけれど、所詮、登場人物たちからの「もらい泣き」なのだ。
主人公アッシュの思い出に涙する“特権”は、この超大作を読み終えた「読者」のものであり、登場人物たちのものではないハズなのに。
« LOUDNESS LIVE THE ROAD TO THE NEXT STAGE ~Eve to Dawn~ | トップページ | 超大作 »
「コラム」カテゴリの記事
- 親切の押し売り(2019.11.22)
- 推量の助動詞「む(ん)」(2019.11.22)
- 意志(2019.11.15)
- 関わっちゃヤバい(2019.11.15)
- 愚か者 (2019.11.11)
« LOUDNESS LIVE THE ROAD TO THE NEXT STAGE ~Eve to Dawn~ | トップページ | 超大作 »
コメント